先日、尖閣諸島に色白な船長がやってきて、喧嘩上等とばかりに海保船に特攻を仕掛けてきた。こうした事態に対し、政治家はどう対処すべきなのか。穏健にコトナカレ主義に徹するのか、3倍返しじゃコラァと受けて立つのか。
どちらが正しいのかは、その時点では誰にもわからない。未来から振り返った時、ああすべきだったかもしれない、とわかる程度のものである。たとえその時はおかしな選択だったとしても、それが後々生きてくるなんてケースは腐るほどある。政治とは、常に謙虚な目で分析していきたいものである。
そんなわけで、歴史上の事件を描くとき、片方を一方的な悪として描くようなドラマは安っぽくなりがちだ。謙虚さを捨ててまで片方に肩入れする描き方は、それはそれで熱いものがあるが、常にこのチープ感が付きまとうリスクと隣り合わせとなる。