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2121件中 2101~2121件 を表示しています。
5点
≪デモが起きかねない出来栄え≫

『人喰猪、公民館襲撃す!』は韓国映画界が総力を挙げて送る動物ホラー&パニックムービーで、この

秋日本でも大反響を巻き起こすこと確実な超大作エンタテイメントである。

──というのはもちろん嘘で、実際は少なすぎる予算と乏しいアイデア、俳優たちのしょぼくれた演技

5点
夜神月の宿敵Lが、地球の危機に立ち向かう!

大場つぐみ&小畑健の人気漫画『DEATH NOTE』は、映画版もひっくるめて社会現象といっていい大ヒットを記録した。そこで、主人公夜神月(やがみらいと)最大のライバルで、人気キャラクターのLを主役に据えたスピンオフ企画が立ち上がった。

※この先には、映画版『DEATH NOTE デスノート』前後編の結末についての記述がありますのでご注意ください

キラとの戦いに、意外な形で結末をつけた探偵L(松山ケンイチ)は、残り23日間の命をワタリ(藤村俊二)が残した未解決事件リストの消化にあてていた。それもあらかた片付けたとき、年端もいかぬ少年(福田響志)が尋ねてくる。少年は、謎のウィルスにより全滅したタイの村の生き残り。そして同じころ、同事件のカギを握る少女(福田麻由子)もまたLの元にやってくる。

5点
大発見! この世は23という数字に支配されている

天地が創造されたのが紀元前4004年10月23日。ジュリアス・シーザーは23ヶ所を刺されて殺された。ラテン語は23の文字で構成され、古代マヤ人は12月23日にこの世が終わると言い伝えた。そして日本、ヒロシマ。原爆が落とされたのは8時15分。8+15は……23だ。

なななななんという発見。この世界のすべては、23という謎めいた数字によって動かされ、支配されていたのだ! ……と素直に驚いた人以外はこの先の文章を読む必要はない。ブラウザの戻るボタンを押して、さっさとほかの映画をお探しになったほうがよい。

ごく平凡な男ウォルター(ジム・キャリー)は、あるミステリ小説を読み驚いた。内容が、まるで誰かが見て書いたかのように自分の生い立ちとそっくりだったのだ。違うのは、彼の現実は殺人事件などとは無縁ということだけ。しかし小説の中の記述と同様、自分の人生も23という数字に囲まれていると気づいた瞬間、ウォルターは主人公の未来をフィクションと捉えられなくなってしまう。

5点
これはいかんともしがたい

『レディ・イン・ザ・ウォーター』は、傑作『シックス・センス』のM・ナイト・シャマラン監督の最新作だ。オリジナル脚本にこだわるこの監督に人々が期待するものは、なんと言っても独創的なストーリー。こちらをあっといわせる結末や、意外な展開といったものだろう。元ネタがあるとか、オカルト的な要素を臆面もなく使う事に対する批判もあるが、自作に必ず何がしかの仕掛けを施す意欲は、常に次回作を期待される大きな理由だ。

アパートの管理人(ポール・ジアマッティ)は、中庭のプールの中から、ストーリーと名乗る美しい女性(ブライス・ダラス・ハワード)を発見する。すぐに自室へ保護した管理人は、彼女があるおとぎ話に登場する水の精霊ではないかと考えはじめる。裏の森に住む恐ろしい怪物から逃げてきたと語る彼女のため、彼はアパートの住人らと協力して、彼女をもとの世界に戻そうと奔走する。

この物語は、シャマラン監督が幼い息子のため、毎夜即興で聞かせたお話が原型となっている。たしかに、ベッドタイムストーリーとしては一流だ。見ているとすぐに眠くなる。

5点
安直そのものの業界の内輪ウケ

『アメリ』を大ヒットさせ、TVドラマのモデルにもなった名物バイヤー叶井俊太郎氏が企画したおバカ映画。イギリスのB級感動映画『えびボクサー』の大ヒットに気をよくした彼と仲間が、勢いで企画したという噂の話題作だ。

大手プロレス団体の王者決定戦のリングに、謎のいかレスラーが乱入、チャンピオンをボコボコにしてしまう。その正体は、不治の病により引退したと思われていたかつての人気レスラーだった。彼は長年の修行で肉体をイカに変化させたのだ。やがてリベンジマッチが開催されるが、そこに現れた元チャンピオンの肉体は、タコに変化していた……。

『えび』を見た人なら以上の説明でわかるとおり『いかレスラー』は、『えびボクサー』とは、そのコンセプトや内容において1%も共通点はない。タイトルだけあやかったおバカ映画である。よって、『えびボクサー』を気に入ったからという理由で見に行くと間違いなく沈没する、念のため。

5点
年間ワーストクラスの支離滅裂な駄作だが、だからこそ必見

高見広春の、抜群に面白い小説『バトルロワイアル』の世界観を使い、オリジナルストーリーで作ったPART2。前作に引き続いて監督した深作欣二が製作途中で亡くなり、息子さんが監督を引き継いで完成させた。

それにしても深作親子は、原作の面白さを全くわかっていないのではないか。あの小説は、サバイバルの過程を純粋に娯楽として楽しむ小説だと私は思っている。人物の描き分けが上手く、心理描写もリアルで感情移入しやすい。荒唐無稽でショッキングな背景設定ばかりが話題になったが、そんなものは単なるブラックジョークで、作者は確信犯のウケ狙いでやっていたはずだ。

それなのに今回の、『BR2 レクイエム』は、まさにその『どうでもいい』要素であった、「奇抜な設定・世界観」の部分を、妙にふくらませるという、とんちんかんな事をやっている。そして極め付けに、幼稚な反米・反戦思想の色濃い、テーマ性の強い映画にしてしまった。

4点
剛力ジュンが、原作ファンを過激に挑発

先ほど更新した「スター・トレック イントゥ・ダークネス」の記事で、「邦画エンタテイメントはハリウッドに比べて社会問題をテーマにするのが下手」と述べたが、その典型例がこれである。しかも、娯楽と時事性を高度に両立させて本国の批評家筋から高い評価を得た前者と同週公開とは皮肉である。

21世紀初頭、侵略者ギャラクターにより地球の半分が壊滅した。彼らに対抗できるのは「石」の力を引き出せる800万人に1人といわれる適合者のみ。ISO(国際科学技術庁)の南部博士(岸谷五朗)は彼らを幼いころから鍛え上げ、最精鋭のエージェント「ガッチャマン」として対抗しようとしていた。

70年代に放映されたアニメ「ガッチャマン」は、小林亜星作曲の熱い主題歌や科学忍法「火の鳥」などスタイリッシュな見せ場、クールなキャラクターといった魅力で人気を博した。特徴的なのは、当時の子供向けアニメとしては珍しく社会問題を扱ったりと意欲的な作風だったこと。子供向きアニメだからと馬鹿にせず、真摯に作品(脚本)の質を高めようとの気概がそこにはある。だからこそ長い年月にさらされても、高く評価されているわけだ。

4点
早くも本年度を代表する良作の登場か

映画『食堂かたつむり』は、作詞家で小説家の小川糸による同名原作の映画化。この本は人気テレビ番組「王様のブランチ」で絶賛されベストセラーになったもので、ためしにamazonを見てみると、私が作者だったら枕を泣き濡らすに違いない、心温まる読者レビューの嵐である。

ブタをペットとして飼い、経営するスナックで一癖もふた癖もある常連客を軽くあしらうエキセントリックな母(余貴美子)のことが、倫子(柴咲コウ)は昔から嫌いだった。だが失恋のショックで声が出なくなった倫子は、そんな母のもとに戻り、近所で小さな食堂を開業する事に。一日に一組だけのお客さんに、その人を元気にするオリジナルメニューをつくる倫子の食堂は、やがて評判となるが……。

「人物描写が浅い」「期待はずれ」「話が薄い」「突っ込みどころ満載」などといった生の読者の声を、きっと富永まい監督も読んだのだろう。この映画版を見た人も、原作を読んだ人たちと同じ感想を持つことができる、きわめて原作に忠実な実写化となっている。

4点
「スキージャンプ・ペア」の監督が競技規模を拡大

いよいよ北京五輪が始まる。一方、石原東京都知事は、今後の東京五輪誘致をあきらめていないという。そんな状況下、「スキージャンプ・ペア」で一躍名をはせた映像作家、真島理一郎は『東京オンリーピック』をリリースした。

「スキージャンプ・ペア」はのちに映画にもなった大ヒットDVD。二人で飛んだ方が飛距離が出るなどといった架空の理論のもと、とっぴなフォームでスキーのペアジャンプを行う3D-CG作品だ。本物の中継映像と同アングルによるカメラや、大真面目な実況が笑いを誘う、遊び心にあふれた一品である。

『東京オンリーピック』は、そのコンセプトをさらに拡大。「女子ヘルマラソン」やトライアスロンならぬ「ホームアスロン」などといった、名称だけでもバカさ加減が想像できる多種の競技を見せていく。オリンピック中継のパロディなので、各競技をつなぐスタジオ進行などは、その雛形を最大限利用する。

4点
フジ&東宝が柴咲コウにすべてをかけた話題作

いま日本で一番客を呼べる女優・柴咲コウを主演にすえた『少林少女』は、まぎれもない2008年ゴールデンウイークの目玉。しかし、その出来ばえはまるで、剪定せずに荒れ、伸びきった盆栽。いったいどの方向から見ればよいのかわからず、またどこから見てもどうしようもない。

本場少林寺で三千日の厳しい修行を追え、日本に戻った凛(柴咲コウ)が見たのは、廃墟と化した自らの道場。日本で少林拳を普及させるつもりだった凛は落胆する。やがて彼女は、その驚異的な身体能力に目をつけられ大学の女子ラクロス部に助っ人として入部する羽目になるが、そこにはそんな凛をある企みと共に見つめる目があった。

「踊る大捜査線」の本広克行監督&亀山千広プロデューサーが、「少林サッカー」監督・主演のチャウ・シンチーと共同製作した「少林サッカー」番外編。しかし、いったい彼らが何をやりたかったのか、私には最後までさっぱり不明であった。

3点
珍映画史・新たなる伝説

邦画における「漫画原作の映画化」において、珍作ということで必ず話題に上るのが「ルパン三世 念力珍作戦」(74年)である。何十年たっても語り継がれるほど難しい題材なのに、それをまた実写にしようというのだからよほどの自信があるのだろうと思われたが、ふたを開ければ念力珍作戦を上回るトンデモ映画であった。

若き大泥棒ルパン三世(小栗旬)は泣く子も黙る大泥棒だが、峰不二子(黒木メイサ)を救うため、せっかく盗んだ大事なお宝を簡単に手放すほど情に厚い男。ところがその優しさを利用され裏切られたばかりか、大恩あるドーソン(ニック・テイト)の命まで奪われてしまう。そんなルパンは信用できそうな次元(玉山鉄二)と組み、さらに石川五ェ門(綾野剛)を呼び寄せ秘宝をめぐる復讐戦に挑む。

キャスティングはどうあれ、「念力珍作戦」はその時代らしさがよく出たコメディとしては悪いもので

2点
ポスターだけはいい映画

永井豪の代表作を、VFXを駆使したスペクタクルシーン満載で描いた映画化作品。

高校生の不動明(伊崎央登)は、親友の飛鳥了(伊崎右典)の家で、彼の父親が研究していた地球の先住民族デーモンのひとりに合体されてしまう。しかし、強靭な意志により精神をのっとられずにすんだ明は逆にデーモンの超能力を獲得、恋人美樹の生きる世界を守るため、地球を征服しようとするデーモン一族に戦いを挑む。

一般に広く知られている『デビルマン』は、恐らくTVアニメ版の方だろう。主人公不動明はデーモンに体をのっとられてしまうが、そのデーモンが人間の美樹に恋してしまったがために、仲間のデーモンにたった一人反旗を翻し、悲壮な戦いを挑むという愛のストーリーだ。傑作の主題歌と合わせ、今でも覚えている人は多かろう。

1点
バレエや原作に対する敬意が感じられない

天才バレリーナの壮絶な半生を描く(はずだった)映画『昴-スバル-』は、徹夜続きで疲れているが、どうしても映画館に出かけたい人にオススメだ。なぜならコレ、最初から最後まで眠ってしまったとしても、まったく損をしない画期的な作品なのである。

寝たきりの弟の病室で、幼い宮本すばるは毎日踊っていた、弟の意識を、命をつなぎとめるために……。やがて成長したスバル(黒木メイサ)は、踊りの師匠でもある日比野五十鈴(桃井かおり)が経営する場末のストリップ劇場"パレ・ガルニエ"で踊っている。それを眺めるのはリズ・パーク(Ara)。のちに上海バレエコンクールで競うことになる、永遠のライバルであった。

曽田正人の原作漫画ファンにとっては、リズ・パークって誰だよオイ状態から始まることうけあいの実写映画版。ローザンヌはどこへ行ってしまったのか。なぜスバルのライバルが韓国人なのか、なぜAraが演じているのか、最後まで見てもさっぱり理解できないという、混乱しすぎてある種のトランス状態に突入できる絶妙のキャスティングである。

1点
絶対に見てはいけない映画

品のよさげな夫婦と幼い息子がドライブをしている。車内の3人は、クラシック音楽の曲名あてで仲良く遊んでいる。微笑ましいその様子は、しかし激しいパンクロックによって突然中断させられる。そこで映画のタイトルが表れる。

マスコミ向け完成披露試写会でこのオープニングを見て、私は心底ゲンナリとした。またあの『ファニーゲーム』を見なくてはならない。こんな職業に就いていなければ、二度と見ることはなかったであろう作品。ミヒャエル・ハネケ監督がセルフリメイクなんぞしなければ、永遠に避けていられたはずなのに……。

湖畔の別荘に着いた一家は、ほどなく隣家から若者二人の訪問を受ける。ところが応対した妻(ナオミ・ワッツ)は、「卵が切れてしまったので貸してほしい」と語る青年のひとり(ブラディ・コーベット)と、些細な理由で口論になってしまう。

1点
全部作り直す以外に道はない

以前、あまりミステリを読んだことのない女友達(30代 美人)に、「何かいい本はない?」と聞かれたとき、私は一冊のミステリ小説を彼女に紹介した。

その本は、最初の1ページから抜群に面白い、いわゆる「猛烈な面白さの引力に引き込まれる」タイプの小説で、その作家の代表作のひとつとされる、紛れもない傑作だった。そして、その作品最大の特長は、冗談抜きで「最後の1行で涙があふれる」感動の恋愛物語であるという事だった。

それはもう、世界の中心で何かを叫んで喜んでいるような人が読んだら、あまりのレベルの違いに腰が抜けるであろうと思われる大傑作だ。その彼女もいたく感激したようで、おかげでそのお礼に、私にすばらしい一夜をプレゼントしてくれた。

1点
これ以下の映画はないという点で、見るべき理由がある

巨乳グラビアアイドルの小向美奈子が初主演するホラー映画。

なんというか、紹介のしようがないとしか、言いようのない映画である。若者たちの、不審な連続死。100%当ると噂の携帯占いサイト。もしそれを見たら、絶対先に進んではいけないという怪しげな噂……。そんなストーリー紹介だけをみると、「お、韓国の『ボイス』とか、『ザ・アイ』とか、『リング』みたいなホラーかな?」 と思ってしまいがちだが、そんな立派な作品を『チェーン』に期待してはいけない。

では、『チェーン』がどんな映画かといえば、高校時代にクラスのみんなで文化祭のとき作ったホラービデオ、だと思えばだいたい間違いはない。

0点
≪この点数以外はむしろ失礼にあたる≫

福島原発敷地内に普段着で出かけて、そこで放射能を浴びると健康に良いと主張する博士が大人気のようである。おそらく実験の途中で人間とゴジラを間違えて数えてしまったんだと思うが、高名な文化人らも入信するなど大繁盛している模様だ。

このほかにも、1か月以上も発表に手間取ってるわりに、スピーディなどという冗談みたいな名前のシステムがあったり、最近の日本は芸人泣かせの天然キャラが跋扈している。

『ジャッカス3D』も、そんな芸人殺しの1本で、とくにリアクション芸で活躍するプロの人たちは、これを見たらちょっと自信をなくしかねない、それほどの過激版である。

0点
このまま公開するのは大いに問題がある

右翼勢力の妨害行動により一部の映画館が上映を取りやめた件で、「表現の自由の危機」うんぬんを語り大騒ぎしている団体・メディア等は、表現の自由というものを根本的に勘違いしている上、問題の本質について不理解あるいは意図的に隠そうとしている。

日本在住19年間の中国人、李纓(りいん)監督(『味』(2003)など)による靖国参拝問題についてのドキュメンタリー。

李纓監督は89年当時はこの問題を知らず、桜の名所たる靖国神社に花見にさえ行っていたという。だが政治・外交問題だと知ると10年間かけ取材・撮影、本作を完成させた。多くの日本人に知って欲しいというのが現在の希望であり、同時にこれは「日本人へのラブレター」だという。

未採点
2009年の日本の政治状況と、恐ろしいほどリンクする

浦沢直樹のベストセラーコミックの実写映画版・三部作の完結編は、堤幸彦監督の意向で結末部分を非公開にして宣伝されることになった。マスコミ向けを含む試写会でもそれは同じ。最後の10分間の直前で本編は終了、仮のエンドロールが流れ、その後に残り10分間についての専用予告編が流れるなど、手の込んだ趣向となっている。

ようするに、私たち報道陣も長いサンプル版を見たに過ぎないわけで、現時点で本作の評価をすることは避けるのが筋というものだろう。公開後に、隠された(原作とは異なると噂される)結末を見た際には、私もこの記事の(未採点)部分を更新するかもしれない。

ともだち暦3年(2017年)、日本発の新興教団による世界支配はさらに進み、教祖「ともだち」は世界の終わりを予言しはじめた。その日にあわせ、人々に武装蜂起を呼びかけるカンナ(平愛梨)は、依然正体のわからぬ「ともだち」が再び自作自演の殺戮劇を行う事を確信していた。

採点不能
サイボーグの綾瀬はるかとラブラブ同棲?!

『僕の彼女はサイボーグ』は、『猟奇的な彼女』(01年、韓国)のクァク・ジェヨン監督が、綾瀬はるか&小出恵介の魅力をこれまでにないほど引き出したラブコメディの傑作である。しかも見終わった後、多くの人は言葉を失うほどの衝撃を受ける。

21歳の誕生日、モテない大学生のジロー(小出恵介)は、ちょっぴり乱暴な美少女(綾瀬はるか)と再会した。1年前の自分の誕生日に偶然出会い、そのまま去った不思議な女の子だ。しかし今回の彼女は、感情希薄でどこかとんちんかん。じつはコレ、モテない21歳のジローのため、遠い未来の自分が"1年前の彼女"そっくりに作り上げ送り込んだサイボーグだった。

未来の自分から、超高性能ダッチワイフを贈られる青年の気持ちを想像すると泣けてくるが、天然キャラの主人公は深く考えもせず、綾瀬はるか似のロボットと同棲をはじめる。クァク・ジェヨン監督はさぞ日本のコミックやエロゲが好きなのか、よどみない筋運びと繰り出すギャグの的確さには感心する。

時価
「朝鮮人には謝罪して、友達になっていただく」でいいのか?

毒舌映画評がトレードマークの井筒和幸監督(「ゲロッパ!」ほか)による最新作。松山猛の著作『少年Mのイムジン河』をベースにした青春群像劇。ちなみに著者の松山猛氏は、本作の中で重要なモチーフとなるハングルの楽曲「イムジン河」(日本でザ・フォーク・クルセダーズがカバーした)の訳詞を手がけた作詞家だ。

舞台は1968年、京都。主人公の高校生(塩谷瞬)は、小競り合いの絶えない隣の朝鮮学校へ親善サッカー試合の申し込みにいくことに。そして、そこで見かけた美しい少女(沢尻エリカ)と、彼女の演奏していた曲「イムジン河」に一目ぼれする。ギターを練習して少しでも少女に近づこうと思うが、彼女は朝鮮学校の番長の妹だった。

朝鮮学校と主人公の高校は生徒同士の争いが絶えない。根っこには国籍・在日差別があるから、その対立は大変激しい。ところが主人公と朝鮮学校の少女が恋をして、彼らをきっかけに双方が和解へすすむという感動物語だ。

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