マーベル社から61年に発表された、老舗アメコミの映画化。ダークさはなく、コメディタッチで明るく仕上げた全年齢向け娯楽作品だ。
主人公の科学者たちは、ある実験のため宇宙ステーションに滞在した際、事故で強力な宇宙嵐の放射線に晒されてしまう。そのため彼らのDNAは変化し、それぞれが特殊な能力をえることになる。やがて主人公たち4人は、その能力で人助けをすることになる。しかし、当時ステーションに居合わせ、実験の失敗で大損害を受けたスポンサーの男だけは、ひとり邪悪な存在へと身を落としていくことになる。
ひょんな事から超能力を身につけたヒーローたちが大活躍する、いかにもアメリカ的な楽しいヒーローアクションだ。彼らのもつ能力とは、手足が自在に伸びるリーダーの男、体が岩石のように硬化して怪力をえた男、体を透明にできる女、炎を自在にまとい、空を飛ぶ男といった感じだ。見た目にもわかりやすく、映像向きな能力ばかりだ。